Q:ローズマリーの鉢植えが根詰まりしたようで元気がありません。植えかえると良いと聞きましたが、場所的にあまり大きな鉢にできないのですが、どうしたら良いでしょう。同じサイズの鉢でも植えかえたほうが良いでしょうか。(奈良県 M様ほか)
A:同じサイズの鉢であっても、植えかえたほうが良いです。ローズマリーは比較的根詰まりしやすいので、1年か、長くても2年に一度は植え替えをお勧めいたします。
ただ、同じサイズの鉢ですと、若干根の整理が必要となってきます。
実際の手順は以下の通りです。
今回は、同じサイズでなく、若干大きな鉢に植えかえてみます。5号ポットの株を6号に植えかえますが、あまりサイズ的な余裕はありません。
しばらく植えかえていませんので、根も茶色がかったところが多く、葉もまばらですこし黄色みがかっています。もっとひどいと黒い根が多くなって来ます。
まず、株元の表面の土を少し取り除きます。雑草や、枯れた葉が残っているのを除去します。
次に、根を整理します。根鉢のサイドから縦に上から下までぐっと指で根と土を削り取ります。(スコップなどでももちろんOK)
上から見るとこんな感じです。
同様に、根鉢の周囲を3〜4カ所削り取ります。これで、傷つかない根も残した上で古い根と土を除去できます。株に刺激を与えるという意味でも有効です。
根を少なくしましたので、剪定を行いましょう。枯れた枝や、形の悪い枝も整理しましょう。
全体の1/3ぐらい剪定しても良いですが、ローズマリーの場合は、葉が無くなるほど強く剪定してはいけません。
鉢に入れてみるとこんな感じです。あまり余裕はありませんが、同じ鉢サイズの場合はもう少し削り取る部分を多くしても良いでしょう。この画像では、根鉢の下に用土が入っていません。このままでは植え込む高さが低すぎますので、鉢底に少し土を加えてもう少し株を上の位置にします。
土を入れて出来上がりです。しっかり水やりをします。どうしても隙間のほうには土が入りにくいですから何度か水やりをして、数日後土を加える必要があるかもしれません。
季節的には、真夏を除いてまず大丈夫ですが、ベストは春に開花が終って一月位してからです。また、買って来た苗と鉢サイズがほとんど一緒という場合にも応用できますが、まだ根鉢がしっかりしていない株の場合はできるだけ根は傷つけないほうがよいですから、大きな鉢にしてやりましょう。