Q:畑を持っておらず、集合住宅12階に住む者です。ベランダは狭いですが付いております。私はオーガニック薬用ガーデンを作ろうとしています。育てたいのは、まずは セージ、セントジョンズワート、ドッグローズ、フェンネル、ペパーミント、エキナセアです。園芸にまったくの初心者です。ゆくゆくはベランダ薬用ガーデンへ広く利用したいですが、ベランダを整えるのに時間がかかりそうなので、はじめは室内ガーデンを考えています。
上記のハーブを室内で育て、その後ベランダガーデンに植え替えすることは可能でしょうか?はじめから外で育てられなくても大丈夫でしょうか?
また、ひとつのコンテナに種類が違うものを一緒に植えても大丈夫でしょうか?その場合、相性などあるのでしょうか?(大阪府 H様)
A:なかなかお答えしづらいご質問です・・・。
オーガニック薬用ガーデン、是非作っていただきたいと思いますが、園芸初心者の方で室内ガーデンは少し大変かも知れません。
第一に育てようと思われている種類は(というか、ハーブの多くは)、本来野生に育つもので、日光を十分に浴びて根を十分に伸ばしてこそ、薬用に使われる成分を作り出します。屋内の、しかも午前中の日光ではひょろひょろに育ちやすく、成分も香りも今ひとつになる可能性があります。なんとか自分の生命を保つために生きているという感じでしょうか。
それよりも、病害虫に悩まされる心配も高く、せっかくオーガニックでと思われているのに、薬剤を使うことになってしまっては元も子もありません。
室内でお育てになってその後植えかえることはできますが、室内栽培で弱ってしまった苗をもう一度育て直すよりもまずベランダ栽培の環境を整えられて、スタートから良い環境でお育てになるほうが楽しいと思います。
一つのコンテナに別種を植えることは問題ございません。ただ、相性はあります。今回の種類でしたら、横に広がりやすいペパーミントは単独が良いですが、その他はなんとかおすきな組み合わせて植えることができそうです。ただ、成長後管理の点から言ってもベストは単独植えです。そのためにもスペースに余裕が作りやすいベランダがおすすめです。
せっかく始められようと思っているところで、このように申し上げるのは心苦しいですが、どうせならうまく育って楽しんでいただきたいと思い、やや厳しいお答えとさせていただきました。ある程度栽培になれた方なら、「室内栽培にも挑戦してみてください」と申し上げるところですので、ご理解お願い申し上げます。