Q:ハーブの土はアルカリ性がよいと聞きました。石灰は入れないといけないですか。
A:ハーブの仲間は地中海周辺を原産とするものも多いため、アルカリ性を好むと昔から言われてきました。そのため、酸性土壌の多い日本では石灰を混ぜることを薦められてきました。
ただ、ほうれん草のようにアルカリ性でないと育ちが顕著に悪くなるというものはあまりありません。
もちろん、酸性を好む土を好む種類のハーブもありますし、酸性からアルカリ性までかなり幅広い範囲の土壌で育つハーブもあります。
また、近年は、「アルカリ土壌に育つ種類=アルカリ性の土壌を好む」ではなく、アルカリ土壌に育つ種類の中には「アルカリ性の土壌でも育つ」という植物も少なからずあるとも言われるようになってきました。
育ちが悪いということでPHに原因があるのではという質問をよくいただきますが、多くの場合、土壌のPHよりもむしろ、日当たりや排水、通風、蒸れ対策など、他の要因を考えるべき場合がほとんどです。
実際、当店では育苗用土や鉢植え用土には石灰を使っていませんし、PHも6.5前後(弱酸性)です。それでも有用微生物の多い土作りを心がけているせいか問題はありません。
石灰を施す場合も土が固くならない程度に混ぜるという程度でよいでしょう。
土作りについては下記ページも参考にしてみてください。