レッドクローバーがうどん粉病のようです

Q:春に購入したレッドクローバー、他のハーブを追い抜いて一気に成長しましたが、先日あたりからうどん粉病のような感じに葉がなってきました。
日当たりや風通しも良いですし、御社のハーブ用土だけで育てていて、肥料なども与えていません。原因がわからないのですがなぜでしょう。
庭ではバラも育てていますのでうつらないか心配です。切ってしまった方が良いでしょうか。

A:お問い合わせありがとうございました。クローバーは、根粒菌という菌が根にいるため、空気中の窒素を取り込んで根に与えます。そのため、肥料を与えなくても良く育ちます。そのため、どうしても肥料分が多い状態になりやすく、湿度や温度の条件が揃うとうどん粉病が出やすいのも確かです。
下記の写真は、斐伊川という島根に流れる川の土手に生えているレッドクローバー(2019年7/1)ですが、こんな荒地でも同じようにうどん粉病が出ています。

もう少し気温や湿度が変わってくると自然に収まりますので、ひどいところは剪定しても良いでしょう。すぐに新しい葉も生えてくると思います。

ちなみにうどん粉病を発生させる菌には種類があるため、おそらくマメ科のクローバーのうどん粉病の菌とバラなどに発生する菌は違うと思われますからそれほど心配されなくても良いと思います。逆に、わざとクローバーなどの強い種類にうどん粉病菌を感染させ、うどん粉病の天敵を誘引させるということもあるようです。