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レモンバーム、ピンクベルガモット、セイジ、アップルミントの害虫被害

Q:5月下旬頃に苗を購入させて頂まして、福井県で地植えで育てております。
今年の夏は猛暑続きで、8月頃から葉の状態が変わってきたように思います。

レモンバーム、ピンクベルガモット、セイジ、アップルミントの写真を添付します。

レモンバームの葉が白くなっており、葉の裏には赤い小さい虫が全体についています。

調べてみまして赤い虫は葉ダニなのかなと思っております。
白くなるのは水分不足でしょうか。

ピンクベルガモット、セイジも同じように赤い虫がついています。

セイジは葉が固くなってきたようにも思います。
20センチ弱であまり成長もしていません。

アップルミントも全体的に葉も小さく、白っぽくなっております。
こちらも水分不足でしょうか?

全体的に写真のような状態で、無農薬で育てたいのですが、一度、葉を全部落とすとまた新しく出てきますでしょうか?

または新しい苗を植えようかと思っております。

何か対処がありましたら教えて頂けたらと思います。

よろしくお願い致します。

A:お問い合わせありがとうございました。写真も拝見いたしました。

さて、まずレモンバームとアップルミントですがこれらは確かにハダニのようです。乾燥を好むため、葉が乾燥しているのが原因ですが、ものすごくたくさん発生している感じではないですし、下記のように夏の葉と秋の葉が入れ替わる時期ですのでバッサリ剪定するのが良いでしょう。白くなったのはハダニが吸汁したあとです。
ミントの夏の剪定-初心者のためのハーブ講座

ミントはアブラムシ、ヨコバイの被害のあともあるかもしれません。

セイジは、写真にも何匹か写っていますが、グンバイムシがいるようでそれに吸汁されているようです。傷んだ葉は剪定してもいいですが、それほどひどくないですから様子を見ても良いと思います。むしろこの暑さの中では検討していると思います。

ベルガモットもおそらくハダニだと思われますが、こちらは涼しくなるのを待ってみてください。気温が低くなって雨が降ると調子が戻るのではないでしょうか。

北陸も今年は相当な暑さのようですね。植物も大変なようですが、どうぞご自愛ください。

ワイルドストロベリーについた黒い虫について

Q:お久しぶりです。お元気でお過ごしでいらっしゃいますか? ワイルドストロベリーは沢山ランナーを土に植えたおかげで沢山、子株ができました。実は今回のご相談というのが、葉っぱや茎に黒い虫のようなものがついて困っています。
後、全体的に横には広がり育つのですが、縦に大きく成長が見受けられないのです。後日、写真を添付して送りますので一度ご覧いただけないでしょうか?最近、神奈川県は天候が春のようにポカポカですが、花は咲かないのかな〜っと思っています。 Yより 11/17

A:メールありがとうございました。御相談の件ですが、多分アブラムシだと思います。初夏から夏の間は高温多湿のためにあまり目立ちませんが特に冬の終わりから春先にかけて出没します。この期間には天敵となるものも少ないため、ひろがりやすいです。秋も、暖かいと時々出てきますね。風に乗って飛んできますのでなかなか防ぎようがありません。
成虫は光るものが嫌いなようですので株元にアルミ箔などをしいて対策している方もいらっしゃいます。 室内など、雨風の当たらないところだと増えていきますので対策としては雨の当たる風通しの良いところに置くことと洗い流すことがよいでしょう。一度洗い流しても 1週間後にもう一度チェックなさると良いと思います。牛乳をかけるなどの駆除方法もありますが、これも後で洗い流す必要があります。
葉の裏にいるものはブラシでこすり落とすと簡単です。歯ブラシなどが使いやすいですね。鉢を傾けて、鉢以外の場所に落ちるようにするとよいでしょう。
成長についてですが、今のシーズンは縦には伸びにくいです。特に原種のワイルドストロベリーは横ひろがりに育つ傾向が強いです。また、四季咲きの種類と違って、初夏以外に咲くことはほとんどないと思います。当方のビニールハウスでも今の時期咲いたのは見たことがありません。
※補足 アブラムシは株元の小さな葉の間など、見つけにくいすきまに入り込んでいることも多いです。こまめにチェックしましょう。

アブラムシの効果的な駆除方法

Q:ベランダのプランターで育てているイタリアンパセリにアブラムシがつきはじめました。小さな葉がカールするようになってきたのですが大丈夫でしょうか。対策がありましたら教えてください。

A:春先から初夏にかけては天敵も少なく、アブラムシにとっては繁殖しやすい時期を迎えています。特にベランダのように雨がかかりにくく、風も弱い場所はビニールハウスの中と同じで繁殖に適した環境です。

ホースミントに付いたアブラムシ
ホースミントに付いたアブラムシ

とりあえず、被害がひどく、カールしてしまった葉はなかなか元に戻りにくいですから剪定しましょう。比較的効果的なのは水で洗い流すことです。葉の裏やつけねに集中している場合が多いので歯ブラシや小さな絵筆のような小さなブラシでこすりながら水をかけてやるとなお良いと思います。

ポットマリーゴールドについたアブラムシ

 

牛乳を掛ける方法も良く紹介されておりますが、こちらは牛乳をかけて固まった後で必ず洗い流す必要があります。また、それにより土が腐敗してしまったという例も以前ございましたので水だけでも良いと思います。

洗い流す時も、アブラムシは特に葉の付根など、狭いところに入り込みやすいですので、念入りに。鉢が傾けられれば、少し傾けたりして作業すると良いでしょう。また、一度洗い流したつもりでも必ず残っているものです。2〜3日から1週間ぐらい様子を見て2度3度繰り返すと確実です。

また、予防法についてですが、なるべく風通しの良い、雨の当る場所に置くこと、多肥、多湿に気をつけ、健康に育てることが大事です。近年は株元にきらきら光る素材のものを敷いて成虫の飛来を防ぐ方法も紹介されています。

また、アブラムシは暑さが増してくると活動が衰えてきます。「いつの間にかいなくなった」と言う話も良く聞きます。あわせて、色々な植物を混植することで天敵を増やすことも効果的な場合があります。テントウムシを誘引するヒソップやミント、ハナアブを誘引するディルやフェンネルを植えて見るのも良いかも知れません。

口にする植物の場合、できる限り薬剤は使用したくないものです。どうしても対処できない場合は、育てる環境に合っていないとあきらめることも肝心です。

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