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1ポットの苗ですと、何号の鉢に植えると良いのでしょうか

Q:1ポットの苗ですと、何号の鉢に植えると良いのでしょうか。(愛知県 M様)

 

A:とても基本的ですが、おこたえするのが難しい質問です。一般には小さめの鉢からスタートして徐々に大きな鉢に植えるとよいとよく言われますが、例えばバジルのような一年草の場合、成長も速いので初めから大きな鉢に植える方が良いでしょう。一方でローズマリーのように比較的成長がゆっくりとしたハーブなら、小さめの鉢で初めて、植え替えをしながら大きくしてゆくという方法もあります。

 

一般に小さい鉢は、取り扱いが容易でスペースも取らず、用土も少なくてすむという利点があります。一方で大きな鉢は水ぎれしにくく、水やりの手間が省けます。植え替えの回数も減りますし、大きく育てるのならこちらです。また、初めから大きな鉢で育てるのを好まれる方もいらっしゃいますし小さな鉢から徐々にという方も多いです。ただ、あまりに小さい鉢はすぐ根が詰まりますので、一般的なハーブなら5号鉢以上ぐらいが管理がしやすいでしょう。大きい方は、10号以上になりますと相当重くなりますので管理の点も考えて程々にしておくと良いでしょう。

追記

下記ページに詳細をまとめました。

 

鉢のサイズ選び | 初心者のためのハーブ講座

https://www.qherb.jp/onlineshop/gardening/beginners/onlineshop-beginners_howtoselectpotsize.html

種子から育てたバジルとレモンバームの植え替えは?

Q:ベランダでバジルとレモンバームを種子から育てています。
直径17センチ程のプラ鉢にどちらもみっしり生えていて、かき分けないと土が見えない程です。
さすがにきつくてかわいそうなので、植え替えようと思っているのですが、このままの感じで大きい鉢に植え替えるか、いくつかに株分け?して植え替えるかどちらがいいか教えて下さい。(東京都 T様)

A:おそらく、種子をまかれてそのまま育っていった感じでしょうか。本当はもう少し早いころに分けて植え替えしていただくと良かったのですが、まだ間に合います。17cmのプラ鉢では今後大きく育ちませんし、そのまま大きい鉢に植えかえても十分な成長は見込みにくいです。一株ずつにするか、数株を大きいプランターに植えかえましょう。

まず、土は少し乾かし気味にして、葉の数を全体の1/3から1/2まで剪定して減らします。鉢から株を取り出してそっとほぐすように分けてみましょう。なるべく根を傷つけないように注意しながら。

用意した大きなプランターに移植して、たっぷり水を与えましょう。

同じサイズの鉢に植え替えするには

Q:ローズマリーの鉢植えが根詰まりしたようで元気がありません。植えかえると良いと聞きましたが、場所的にあまり大きな鉢にできないのですが、どうしたら良いでしょう。同じサイズの鉢でも植えかえたほうが良いでしょうか。(奈良県 M様ほか)
A:同じサイズの鉢であっても、植えかえたほうが良いです。ローズマリーは比較的根詰まりしやすいので、1年か、長くても2年に一度は植え替えをお勧めいたします。
ただ、同じサイズの鉢ですと、若干根の整理が必要となってきます。
実際の手順は以下の通りです。
ローズマリーと鉢
今回は、同じサイズでなく、若干大きな鉢に植えかえてみます。5号ポットの株を6号に植えかえますが、あまりサイズ的な余裕はありません。
ローズマリーの根詰まり
しばらく植えかえていませんので、根も茶色がかったところが多く、葉もまばらですこし黄色みがかっています。もっとひどいと黒い根が多くなって来ます。
表面の用土を取り除く
まず、株元の表面の土を少し取り除きます。雑草や、枯れた葉が残っているのを除去します。
根の整理
次に、根を整理します。根鉢のサイドから縦に上から下までぐっと指で根と土を削り取ります。(スコップなどでももちろんOK)
根の整理
上から見るとこんな感じです。
削り取った根鉢
同様に、根鉢の周囲を3〜4カ所削り取ります。これで、傷つかない根も残した上で古い根と土を除去できます。株に刺激を与えるという意味でも有効です。
剪定
根を少なくしましたので、剪定を行いましょう。枯れた枝や、形の悪い枝も整理しましょう。
1/3剪定
全体の1/3ぐらい剪定しても良いですが、ローズマリーの場合は、葉が無くなるほど強く剪定してはいけません。
鉢に入れた様子
鉢に入れてみるとこんな感じです。あまり余裕はありませんが、同じ鉢サイズの場合はもう少し削り取る部分を多くしても良いでしょう。この画像では、根鉢の下に用土が入っていません。このままでは植え込む高さが低すぎますので、鉢底に少し土を加えてもう少し株を上の位置にします。
植えかえ完成
土を入れて出来上がりです。しっかり水やりをします。どうしても隙間のほうには土が入りにくいですから何度か水やりをして、数日後土を加える必要があるかもしれません。
季節的には、真夏を除いてまず大丈夫ですが、ベストは春に開花が終って一月位してからです。また、買って来た苗と鉢サイズがほとんど一緒という場合にも応用できますが、まだ根鉢がしっかりしていない株の場合はできるだけ根は傷つけないほうがよいですから、大きな鉢にしてやりましょう。

レモンマリーゴールドとパイナップルセイジの植えかえと剪定

Q:夏に放置していたら、花壇のレモンマリーゴールドが縦横1.5メートル以上、同じくパイナップルセイジが縦横1メートル以上になって他の植物を圧迫したり枯死させていたんです。 普通の植木みたいに掘り上げて植え替えても大丈夫でしょうか?植え替えに際してバッサリ切り戻したら大きさを調整できますか?植え替えで減る根とのバランスをとるには どれくらいの大きさを残して選定すればよいですか?(愛知県 D様)

A:レモンマリーゴールドが1.5メートルとは、盛大に育ちましたね。パイナップルセイジの1メートルは決して珍しくはないですけれど。どちらも植え替えはそれほど難しくありませんので大丈夫です。ただ、いずれも現在または今後開花の時期だと思いますので、花が終ってからが安心です。ベストは春先に新芽が伸び始める頃です。
剪定はかなり地際まで切り詰めることができます。しっかり切り詰めていただければ根の負担もそれほどないと思われます。または全体の1/3が残るぐらいでも構わないでしょう。
また、レモンマリーゴールドは夏前に軽く剪定してやると、秋の開花時に程よいサイズにまとめやすいと思いますのでお試しください。パイナップルセイジはもっと樹勢が強いですからちょっと難しいと思いますが。

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