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一ヶ月たってもゼラニウムとラベンダーが成長しません

Q:いつもありがとうございます。

2月末ごろ注文し、すぐ地植えしたその後の生育状況について 質問させていただきたいです。

スケルトンズユニークゼラニウムが、あまり元気がないので気になっています。

一か月たっても あまり変化が見られないです。

暖かい日も増えましたが、北風が辛かったのでしょうか?

あとアラルディラベンダーも 同様です。

どちらも 陽当たりはよいです。

よろしくお願いします。

(埼玉県 N様)

A:いつもありがとうございます。お問い合わせありがとうございました。写真も拝見いたしました。

ゼラニウムとラベンダーですが、それぞれ状況が少し違います。

まずゼラニウムは、寒さにはあまり強くありませんが、寒い時期に完全に成長を止めるのではなく、ある程度気温があれば成長します。ただ、おっしゃるように北風が強いこともあってまだ成長する気温になっていないように思います。ただ、寒さで傷んだ様子もありませんから、もう少し気温が上がってきたら成長が見えてくると思います。

次にラベンダーです。寒さに強いラベンダーは、寒い時期には成長を止め、寒さに耐える体勢を作ります。そして、本格的に気温が上がってきてから成長を始めます。その時期は他の植物が動き始めるよりもかなり遅いこともあります。

ラベンダーのなかでもアラルディーは比較的早いうちから成長を始めますが、当店の開放ビニールハウスでもまだ芽の動きは僅かです。こちらももう少ししたら動き出すと思います。

ご質問とは関係ないですが、少し気になったのが、土がかなり粒子が細かそうです。こういった土が強い雨で跳ね上がって葉に着くのをラベンダーは嫌います。株元に藁や腐葉土、バーク堆肥などを敷いて泥の跳ね上がりを防ぐと夏も安心です。お試しください。

ローズマリーの葉の先端が黒くなりました

Q:こんばんは。
先日、ミスジェサップとブルーボーイローズマリーを購入させていただきましたTと申します。
あれから、ミスジェサップの方は花が咲いたのですが葉の先端が黒くなってしまいました。
これは水のあげ過ぎでしょうか?表面が乾いたらあげるようにしていたのですが土の中まで乾いてから水をあげた方がいいのでしょうか?
また3枚目の写真のブルーボーイなのですが、蕾らしきものは見えるもののこちらも葉の先が黒くなって枯れているようにも見えます。
これも先日お聞きした通り紅葉と考えて宜しいのでしょうか?

以上、お手隙の際にご教授いただけましたら幸いです。

A:いつもありがとうございます。お問い合わせありがとうございました。写真も拝見いたしました。

まず最初に、それほど心配される状態ではないことをお伝えいたしますのでご安心ください。

水の上げ過ぎでもなく、一時的な水切れだと思いますが、水をやり過ぎていないためで、決して悪くありません。
ラベンダーではなおさら分かり易いのですが、ローズマリーでも花が咲く時期は案外水を必要とする量が増えます。
おそらく、気温も上がってきたため、一時的に水分が足りなくなって葉の先端まで水が届かなかったのだと思います。
ただ、これでジャンジャン水をやると、かえって水が多すぎて根が伸びないようになりますから、気温の上昇を考えて若干増やすぐらいで良いでしょう。
ブルーボーイも同様です。

あわせて開花時を迎え、花に栄養を集中させているという理由も考えられますが、写真を見る限りでは水分の方の影響が多いと思います。

しばらく花を楽しんでいただき、花が終わって一段落した頃からまた成長し始めますので、それからは状態の良い葉が楽しめると思います。

ローズマリーの葉がところどころ茶色くなりました

Q:こんにちは。
昨年の10月に購入させていただきましたTと申します。

早速ですがご相談させていただきたいことがあり、メールさせていただきました。

購入したローズマリーとローレルはマンションの4階東向きのベランダに置いています。
ちょうど屋根がないところに置いていて、雨が降ると少しだけ濡れることがあります。

画像を添付いたします。
ローズマリーなのですがところどころ茶色くなってきました。
冬の間あまりに土が乾燥せず、水やりは一週間に一度ほどでした。
回数が少なかったのでしょうか…
何かしたほうが良いことはありますか?
あまり大きくなっていないのは冬だったからでしょうか…
(京都府 T様)

A:ローズマリーは、種類にもよりますが、気温が低いと、光合成ができにくくなります。そのため、負担の多い葉緑素を減らして葉が赤っぽく(黄色っぽく)なることがあります。
暖かくなると自然に戻ってきますので心配はいりません。 光合成ができないので、成長も穏やかです。今後は徐々に伸びていくと思います。下記ページも参考にしてみてください。
ローズマリーは常緑ではないのですか | ヘルプ・Q&A

ペニーロイヤルミントの葉が褐色になります

Q:いつもお世話になります。
宮崎市のYです。

今回はペニーロイヤルミントについて質問があります。
1)、5-6号の鉢で育ててますが8号位のサイズに植え替えした方が良いでしょうか?
2)、葉の色が褐色したのは陽射しが強すぎるのでしょうか?

宮崎市はこのところ20度前後の気温があります。
ラベンダーの成長は少しですが、これはどんどん伸びてきます。

以上、教えていただけると助かります。

(宮崎県 Y様)

A:いつもありがとうございます。お問い合わせありがとうございました。写真も拝見いたしました。
お送りしたのが、昨年11月初めですが、かなり順調に育ちましたね。やはり宮崎は暖かいですね。

ミントは成長が速いですし、根も強く広がりますので、少し大きい鉢に植え替える方が良いでしょう。まだ時期的にも大丈夫です。

葉の色は、古い葉が更新される前兆だと思われます。根詰まりも少しあるかもしれません。少なくとも、病害虫などの心配はありません。
植え替えるときにこれらの古い枝と葉を少し整理されても良いと思います。
ラベンダーはもう少ししたら成長が見えてくると思います。

ヘリオトロープがだらんと垂れ下がりました

Q:お世話になっております。
先日購入させて頂きましたヘリオトロープなのですが、大事に育てて大きくなってくれたのですが枝がだらんと伸びて垂れ下がったり、横に広がって倒れてしまいます。
ネット等をみるとすっと上に伸びているので、そのようになれば良いなと思っているのですが、どうしたら良いでしょうか。

お忙しい所申し訳ございません。
お時間のある時で構いませんのでこれからどうやって育てて良いかご教授くださいませ。

(新潟県 O様)

A:いつもありがとうございます。お問合せありがとうございました。写真も拝見いたしました。
お送りしたのが昨年の12月ですので、まだ三ヶ月しか経っていないですね。それでももうこれほど育っているということはかなり暖かい場所で育てられたのでしょう。
寒さに弱いヘリオトロープにとっては快適だったと思いますが、日照が不足していたか、肥料分や水分が多すぎたか、またはそれらの原因が複数重なっているかもしれません。
新芽もたくさんでているようですし、乱れたところは下記のようなところで剪定して形を調えてみましょう。ヘリオトロープは剪定にも強いですのであまり難しく考えなくても良いでしょう。
今後はもう少し日当たり良い場所で育てればおそらくいい感じになるように思います。

もう少し暖かい時期なら、剪定した枝を使って挿し木をする事もできますが、ちょっとまだ寒いかもしれません。またの機会に試してみてください。

コリアンダーの茎が伸びてきて、変わった葉っぱがでてきました

Q:コリアンダーの茎が2本のびてきているのですが、1本の方は葉が少なく、葉っぱ自体もとても貧相に見えます。(2枚目、おくのほうにみえる葉っぱです)

これは日照不足ですか?
このままにしておいていいのかなど、なにかアドバイスなど、いただければとおもいます。
(東京都 K様 3月15日)

同様の質問を埼玉都 K様からもいただきました。
「コリアンダーの苗の中からフェンネルみたいな葉っぱが出てきました。同じ茎から出てますがこれは何なのでしょう?」コリアンダーのトウ立ち

A:これは、花が咲く前にトウ立ちし始めている状態です。
本来ですともっと暖かくなって、5〜6月にこのように花茎が伸びて開花しますが、今年は急に暖かくなったり、例年とは違う動きを見せているのかもしれません。

実は当店の畑のコリアンダーも先日トウ立ちしはじめてびっくりしたところです。
http://bekkan.qherb.jp/?p=3437

トウ立ちし始めると花を咲かせることに株が力を注ぎ、おっしゃるように葉に栄養が行きにくくなって小さい葉になっていきます。

そのため、こういう花芽ができたら早めに摘み取るのが大事です。もちろん、料理に使えますのでどんどん使ってみてください。

下記の位置で収穫すると良いでしょう。

また、極端に乾燥させないようにすることも大事ですが、おそらく今年は気温の影響が大きいのかもしれません。そういう意味でも、今後は秋植えも合わせてお試しいただくと良いでしょう。

冬が過ぎてもラベンダーが成長しません

Q:こんにちは。

昨年11月頃に植え付けしました。冬を越し、少しずつ暖かくなってきた最近の気候でほかのハーブ達は少しずつ大きくなってきているのが、目に見えます。

ただ、ラベンダーだけどうも大きくなっていないような気もしますし、葉も元気がないような気がします。

枯れてしまったのでしょうか。
(神奈川県 A様)

ラベンダー

A:お問い合わせありがとうございました。写真も拝見いたしました。

安定して育っているようですね。ご心配なさらなくても大丈夫です。
おっしゃるように他のハーブに比べるとラベンダーは樹木に近いため、成長が明らかにゆっくりです。
また、寒さに強い分、寒いうちはほとんど成長をせず、少し暖かくなってから成長し始めますが、他のハーブよりもこの時期が遅いため、なおさら成長が止まっているように見えやすいものです。
加えて、葉が寒い時期はグレー〜シルバーっぽい色になるため、余計に心配になりやすいと思いますが、むしろこれが正しい冬の姿です。

茶色くなった葉は、古い葉が更新されるところでいずれ落ちますが、気になるようなら落としていただいても大丈夫です。

今後もう少し暖かくなったら成長をし始めますので、しばらくそのままでお待ちください。

せっかく調子良く育っていますので、一つアドバイス差し上げるとすれば、若干粒子の細かい土壌のようで、強い雨で泥はねしやすいと思います。株元に藁やウッドチップなど泥はねを防ぐものを敷いていただくと夏に向けて安心だと思います。

日当たりが良すぎるバルコニーで育てるハーブは?

Q:初めまして、HPをみて連絡させて頂きました。
育てる場所はマンションのバルコニーです。
日当たりが良すぎて管理が大変です。
育てたいのは、イタリアンバジル、ルッコラ等サラダで食べれるもの、ハーブティーに使えるものが良いです。
バルコニーで育てるお勧めのハーブをお知らせ下さい。
宜しくお願いします。

(東京都 M様)

A:お問い合わせありがとうございました。

日当たりが良すぎるバルコニーですね。まず、サラダなどに使える種類は葉が柔らかくて大きなものが多いです。こういう種類は、乾燥や強い日照で葉やけしやすかったり、水切れに弱いという性質があります。そのため、日よけを使うなどして、特に夏場は直射日光を避けていただくと良いと思います。ハーブティーに使えるレモンバームなども同様です。水やりの点ではできるだけ大きな鉢を使うのもポイントです。
下記も参考にしてみてください。
夏の暑さ対策

また、葉が細くて硬い種類、たとえばローズマリーやタイムなどは暑さや乾燥に強いのでこういった種類から始めるのも良いでしょう。料理用のバジルや、ハーブティー用として使われるレモングラスやレモンヴァーベナは、暑さや強い日照にも強いので(乾燥には気をつけて下さい)、これらの種類を使うのも良いと思います。

アキギリが冬に枯れましたが出てくるでしょうか

Q:昨年、セイジとアキギリを購入しました。どちらも大きくなり、アキギリは秋に花を咲かせました。セイジはまだです。ところが、アキギリは花の後全体が枯れてきました。いまはほとんど枝もない状態です。枯れてしまったのでしょうか。セイジも下の方の葉が落ちて、いまは枝の先の葉しか残っていません。まだ花も見ていないので枯らしたくはないですがどうしたらよいでしょう。防寒が必要だったのでしょうか。(奈良県 U様)

A:まず、アキギリは花の後、その年の枝や葉が落葉して地上部がほとんどなくなります。もう少し暖かくなると地面から今年の芽が出てきますからあまり心配はいらないと思います。
セイジは古い葉は落ちてきます。おそらく昨年の夏から秋にかけて落ちたのではないでしょうか。それなら暑さや蒸れのためだと思います。これも春に枝の下の方から新芽が出ますから、その少し上ぐらいの場所で剪定すると良いでしょう。
寒さには強いですから奈良市ならば防寒はどちらも必要ありません。

一年草は自然に増えますか

Q:一年草についてですが、普通に育てていると、自然に種が落ちてまたでてくるのでしょうか。
(東京都 N様 他)

A:一年草はその場所に合えば、こぼれ種でも
出てきます。ただ、種類によってかなりこぼれ種で出やすい場所は違ってきます。たとえば、ジャーマンカモミールは比較的さらさらとした場所ですと、こぼれ種も良くでてきますが、ねっとりとした畑の土などではやや出にくい感じです。一方でボリジはどちらかといえばその反対です。

また、鉢植えならば、きちんと種を収穫して秋に撒かれるとよいでしょう。東京なら年内に発芽して、そのまま冬を越せば、翌春はとても充実した株になります。

ラベンダーは寄せ植えにできますか

Q:ラベンダーを寄せ植えにしたいのですができますか?(大阪府 N様他)

A:ラベンダーは寄せ植えにしやすい種類としにくい種類があります。蒸れに強く、比較的縦にのびるフレンチラベンダー(花の上がウサギの耳のようになっている種類)やレースラベンダー(葉に深い切れ込みがある種類)は寄せ植えにも使いやすいですが、蒸れに弱く、開花時横向きに花が伸びやすいイングリッシュラベンダー等(北海道等で栽培されている種類)はやや難しいと思います。これらのラベンダーの魅力を生かすにはぜひ単独植えでお試しいただくと良いと思います。

マールラベンダー

フレンチラベンダーの仲間、「マールラベンダー」

 

香りの強い品種のローズマリーを探しております

Q:とにかく香りの強い品種のローズマリーを探しております。自宅にはマリンブルー種がありますが、より強い香りを放つものがありましたら、是非教えてください。
よろしくお願いいたします。(福岡県 I様)

A:香りの強いローズマリーの品種ということですが、例えばラベンダー等に比べるとローズマリーは品種によって香りの差がそれほど大きくありません。また、マリンブルー自体強健で、樹勢も強いですのでもともと香りは強めですからそれよりも明らかに強いという品種となりますとそう多くは無いかもしれません。あえて選ぶならレックスローズマリー等はいかがでしょう。

また、品種よりもむしろ育てかたによって香りは強くなると思います。その点でも、日照条件よし、風も強い場所ですから、あとは乾かし気味にして肥料も控えめにしていかれると良いのではないでしょうか。鉢は大きめが良いと思います。

ベランダに黒ポットのままでおいたままでも良いでしょうか

Q1:購入しましたハーブ(チャービル他)は、ベランダの花壇への植え替えを考えています。できれば、時期を三月末にしたいのですが、それまで、ベランダに黒ポットのままでも大丈夫でしょうか?(東京都 K様)

A1:すでに成長を徐々に始めておりますので、早めに植え込まれる方がお勧めです。特に一年草のディルとチャービルは早めが良いと思います。

バナナミントは冬に枯れますか

Q:其方でバナナミントを二株購入したのですが、寒くなりはじめてすぐに枯れてしまいました。まだ根は元気みたいなのですが?土から上は全て枯れてボロボロです。他に購入したミントは元気なのですが?バナナミントだけは枯れてしまいました。寒くなると枯れてしまうのでしょうか?因みにアパートの三階のベランダでほぼ1日、日が当たります。(大分県 T様)

A:ミントは基本的に寒さに強いハーブですが、冬の状態は種類によってかなり異なります。大きく分けて冬も株元の葉が残るものと、地上部が全く無くなるものに分かれます(地域によっても変わります)。バナナミントは地上部が無くなるほうです。枯れた部分は取り除いていただいて構いません。

お気づきのように、根(地下茎)はしっかり残り、春に向けてエネルギーを蓄えております。むしろしっかり寒さに当てていただくのが良いと思います。極端に乾かさなければ春に新芽が出てまいります。

新芽が出る時期も種類によって異なります。バナナミントはやや遅いほうですので、結構心配される方が多いですが気長に待ってください。お住まいの地域によって異なりますが、当店のある松江ですと4月に入ってから本格的に伸び始めます。

モッコウバラは秋にも咲きますか?

Q:ツルばらをそだてて見たいのですが子供が小さく、とげが心配ですのでモッコウバラを試してみようと思います。モッコウバラは春だけの一期咲きでしょうか。秋などにも咲きますか。

A:モッコウバラはバラを育てたことの無い方にも安心して試していただける種類です。基本的に一期咲きで春のみの開花です。香りの良い白花も楽しいと思います。本格的なツルばらとはすこし性質も異なりますが、つるの取り回しなど勉強になると思います。

モッコウバラ

アブラムシの効果的な駆除方法

Q:ベランダのプランターで育てているイタリアンパセリにアブラムシがつきはじめました。小さな葉がカールするようになってきたのですが大丈夫でしょうか。対策がありましたら教えてください。

A:春先から初夏にかけては天敵も少なく、アブラムシにとっては繁殖しやすい時期を迎えています。特にベランダのように雨がかかりにくく、風も弱い場所はビニールハウスの中と同じで繁殖に適した環境です。

ホースミントに付いたアブラムシ
ホースミントに付いたアブラムシ

とりあえず、被害がひどく、カールしてしまった葉はなかなか元に戻りにくいですから剪定しましょう。比較的効果的なのは水で洗い流すことです。葉の裏やつけねに集中している場合が多いので歯ブラシや小さな絵筆のような小さなブラシでこすりながら水をかけてやるとなお良いと思います。

ポットマリーゴールドについたアブラムシ

 

牛乳を掛ける方法も良く紹介されておりますが、こちらは牛乳をかけて固まった後で必ず洗い流す必要があります。また、それにより土が腐敗してしまったという例も以前ございましたので水だけでも良いと思います。

洗い流す時も、アブラムシは特に葉の付根など、狭いところに入り込みやすいですので、念入りに。鉢が傾けられれば、少し傾けたりして作業すると良いでしょう。また、一度洗い流したつもりでも必ず残っているものです。2〜3日から1週間ぐらい様子を見て2度3度繰り返すと確実です。

また、予防法についてですが、なるべく風通しの良い、雨の当る場所に置くこと、多肥、多湿に気をつけ、健康に育てることが大事です。近年は株元にきらきら光る素材のものを敷いて成虫の飛来を防ぐ方法も紹介されています。

また、アブラムシは暑さが増してくると活動が衰えてきます。「いつの間にかいなくなった」と言う話も良く聞きます。あわせて、色々な植物を混植することで天敵を増やすことも効果的な場合があります。テントウムシを誘引するヒソップやミント、ハナアブを誘引するディルやフェンネルを植えて見るのも良いかも知れません。

口にする植物の場合、できる限り薬剤は使用したくないものです。どうしても対処できない場合は、育てる環境に合っていないとあきらめることも肝心です。

春になったのにレモンヴァーベナの葉が出ません

Q:冬前に落葉したレモンヴァーベナの葉が出てきません。同じ頃に植えたレモンバームは少し前から葉が伸び出したのですが、枯れたのでしょうか。(広島県 O様・3月)

A:レモンヴァーベナは成育に他のハーブと比べてやや高い温度が必要です。おそらくまだ芽吹く温度になっていないのでしょう。ちなみに松江ですと4月に入ってから、植える場所によってはゴールデンウイーク頃にようやく芽が出てくることもあります。もうしばらく待って見ましょう。枯れていなければ必ず芽が出てくると思います。

ボダイジュの生長の速さは?

Q:リンデン(ボダイジュ)についてお尋ね致します。地植えで育てたらだいたいどれ位でお茶にできるくらいになるのでしょうか?(愛知県 U様)

A:リンデン(ボダイジュ)のお茶は一般に花と花の廻りの新芽を利用します。リンデンは最初成長がゆっくりですが、一度成長を始めると割合早く大きく育ちます。ただ、開花までには少し時間がかかるようで、当店で地植えにしている株は、苗で定植して4年ほどになり、背丈も3メートルを越しましたが、まだ開花には至りません。今年辺りは・・・と願っているのですが。

冬の苗の植え込み

Q:先日は苗の発送ありがとうございました。ただ、到着した翌日から例年にない大雪で庭が埋まってしまいました。苗のまましばらく待って暖かくなってから植えた方がよいでしょうか。それともなるべく早く植えた方が良いでしょうか。(山口県 A様、福井県 Y様 他)

A:今年は同じような質問を何件かいただいております。基本的にポット苗は到着後なるべく早く植え替えていただくことをおすすめしております。ただ、積雪がある時点では植え込みができませんので雪が解けてから行ってください。また、寒さに弱い種類は春まで鉢などに仮植えして、暖かくなってから定植されても良いと思います。

また、積雪の多い地域で今後も雪が降る恐れがあるようでしたら枝折れが心配です。枝を束ねたり、支柱を行うなどの予防をしておいた方が安心です。

ハーブが雪に埋もれてしまいました

Q:この大雪でハーブ達が完全に埋まってしまいました。凍ったりして枯れないでしょうか。はやめに雪をかいてやった方が良いでしょうか。(松江市 O様)

A:例年地植えで越冬している耐寒性のある種類なら問題ありません。むしろ、雪をかぶって布団をかけたような状態ですから寒風に吹きさらされるよりも実は株へのダメージは少ないようです。木質化したものなど、重い雪で枝が折れるのはやや心配ですが・・・。いずれにせよ雪が解けるのを待ちましょう。

グラウンドカバーとしてのイブキジャコウソウ

Q:イブキジャコウソウについて教えてください。常緑でしょうか? 芝生の代わりに来客用駐車場の周りに植えたいのですが、踏まれてしまう場所での植栽は難しいでしょうか?(ワダチ部分には平石がありますのでタイヤは踏みません) 来客用で、普段は使用しない駐車場で日当たりの良い乾燥した場所です。埼玉県 E様 

A:イブキジャコウソウは常緑ですが、冬場は葉色が濃く、場所によっては紅葉したような色になります。お伝えいただいた環境ですと大丈夫だと思います。水はけが良いに越したことはないので雨のあと、水があまり残らないようでしたら大丈夫でしょう。車に踏まれなければ、頻繁でない踏圧には十分耐えます。もともと日本のタイムですので他のタイム類よりは育てやすいと思います。

日よけ用ホップの栽培

Q:夏場のベランダの日除けにホップを育てたいと思います。夏は大変暑く、ホップの栽培には無理でしょうか。お尋ね致します。また雄雌異株という事ですが、両方植えないといけないですか?植え付けの時期についてもお教え下さい。(東京都 S様)

A:ホップは日よけ用植物としてこの頃利用される方が多いです。もちろんベランダでも育ちます。ポイントは葉が大きいため、蒸散量も多く、極端な水切れには注意が必要なことです。なるべく大きめの容器栽培が安心です。これは日よけになるよう十分なサイズにするためにも有効です。地植えの場合も植える前になるべく深く耕し、根が深くまでいくようにしてやると育ちがよくなります。実際の暑さはあまり問題なく、当地を始め西日本の暖地でも問題なく日よけとして楽しんでおられる実績もあります。

雌雄異株についてですが、雌株だけで育ちますし、開花、結実も行います。(香りが悪くなるため、雄株は植えない方が良いでしょう)

植え付け時期ですが、秋から初夏早いうちがお薦めです。冬は地上部が消失するため当店では春新芽が伸びはじめたら発売いたします。

ローズマリーの葉の黄化

Q:一昨年直径18cmのプラスチック鉢に植えた立性のローズマリーについて教えてください。今年秋ごろからローズマリーの葉が黄色になりはじめました。植えてから花がずっと咲かなかったのですがちょうどその頃から蕾がつきはじめ、今花が咲いています。虫がいるわけでもなく病気かどうか心配しています。この葉はとった方が良いのでしょうか。(大阪府 M様)

 

A:おそらく根詰まりによる葉の黄化だと思われます。立性のローズマリーは株が大きくなり続けることができる環境では花が咲きにくいことが多く、これ以上成長できない(根が伸びない)という状態になって花をつけはじめる場合が良く見られます。おそらく鉢サイズいっぱいまで根が広がったために開花しはじめた一方で根詰まりもおこったのでしょう。今冬はそのまま咲かせて、開花が終った春に少し大きめの鉢に植え替えてやるとよいでしょう。
上の写真はポット苗のままかなり根がつまってしまい、そのまま開花した株です。この場合も植え替えることで葉色は戻ります。

スイートバイオレット栽培のコツ

Q:スイートバイオレットを香り良く育てたいのですが、日当たりや潅水、肥料などどのように工夫すると良いか教えてください。(兵庫県 O様)

A:香り自体をよくするのはなかなか難しいですが、香りを強くするには株を充実させ、花をたくさんつけさせるとよいでしょう。日当りは、冬から春にかけては日当り良く、暑い時期には日陰になる場所である程度の湿り気が確保できるところ、落葉樹の下などはおすすめのポイントです。

肥料はあまり多いと葉ばかりが繁りますのでやりすぎには注意してください。良質の腐葉土などをたっぷりとすき込むのも良いですね。

鉢植えの場合ですと日当りの調節もしやすいです。植えっぱなしですと株が弱りますので毎年秋に植え替えすると春に充実した株になります。また、暖かい場所では良く香ります。開花しはじめたら室内で楽しむのも良いですね。寒さには強いので必ず冬も外で育てましょう。

ラベンダーの花茎が短くなります

Q:グロッソラベンダーを育てて6年ほどになります。10号の素焼き鉢で日当り良く、風が強いベランダで育てています。今年も花は咲きましたが花茎が短く、ラベンダーバンドルズ用にもっと長く咲かせたいです。どのようにしたら良いでしょうか。(鳥取県 S様)

A:育てて6年といいますと、株もピークを過ぎる頃だと思います。この頃から、花茎が多くなっても花茎が短くなってくる場合が出てきます。花茎の数がこれ以上増えないよう抑えるような剪定をしてみてください。実際には枝をすかすような剪定になります。また、なるべく古い枝を剪定して新芽を伸ばすことも大事です。この剪定も今の時期が良いでしょう。合わせて植え替えもすることをおすすめします。少し鉢土も替えてやると良いでしょう。

また、来年の冬には強剪定も試してみてください。株に刺激を与え、新しい枝も出やすくなります。

ラベンダーの強剪定(その1)-初心者のためのハーブ講座

強剪定

リシマキア・オーレアについて

Q:リシマキア・オーレアですが、日なたでは厳しいでしょうかまた、常緑でしょうか?頻繁に踏むのではなく水やり時に通過する程度ですが。踏み圧には強いですか?(兵庫県 H様)

A:日なたでも大丈夫ですが、葉が柔らかく、乾燥し過ぎるとちりちりになってしまいます。半日陰ぐらいのほうが、葉色も鮮やかにでやすいのですが・・・。また、常緑といって差し支えないと思いますが、冬期の葉はやや傷むことがあります。健康に育っていれば、時々踏むぐらいでしたら大丈夫だと思います。

ハニーサックルが成長しません

Q:昨年の秋、ゴールドフレームハニーサックルの苗を購入し、大き目の深鉢に植え替えました。数ヶ月経ちましたがなにも変化が現れないのですが、いつくらいから成長しはじめるのでしょうか? 東京都 M様

A:ハニーサックルの仲間は冬期は休眠期間のため、まだ今の時期からの成長は始まりません。環境にもよりますが春分の頃には少しづつ成長を始めるでしょう。バラの仲間と成長のサイクルがよく似ております。そのため、ツルバラと組み合わせて植えられることもよくあります。

今の時期はしっかり寒さにあてるとよいとおもいます。鉢植えということですので極端に乾燥させないよう気を付けていただければいいでしょう。

雪で折れたラベンダー

Q:ラベンダーの枝が雪の重みで折れてしまいました。まだ一部つながっています。とりあえず、癒合剤を塗って、テープで巻いていますが、これで良いでしょうか。他に良い方法があれば教えてください。(兵庫県 T様)

A:積雪が覆い地域では枝折れには気を付けないといけませんね。癒合剤は本来、剪定したあとの切り口の保護に主に使われますので折れた枝を接着しようとするよりも、きちんと剪定をしてしまう方がよいでしょう。

特にラベンダーは折れやすい古い枝を残しておくよりも新しい枝に更新していくことをおすすめしますので、剪定をより強く薦めたいと思います。

ラベンダーの枯れ上がり

Q:昨年購入させていただきましたグロッソラベンダー、元気なことは元気なのですが、咋秋より株の下のほうが枯れた様になってしまいました。春になっても変わりません。環境はベランダ、プランター栽培です。日当たりは強すぎず弱すぎず、風通しはまずまずです。多肥でも無いようですし、虫などもついていません
。(山口市 K様)

A:暖地でも栽培実績の多いグロッソラベンダーですが、暑い環境ですと株元の蒸れを避けるため、ラベンダー自体が株元の葉を落としていきます。松江のお客様の所でもほとんどが株元が透いた株立ちに育っております。

逆に寒冷地や非常に風が強い場所などでは株元の葉が残りやすいです。ラベンダーが自分で今の環境に適応しようとしているとお考えになっていただければ良いと思います。

鉢栽培で暖地でも株元を透かないようにするには、縦長の大きめの鉢を使ってみましょう(径15センチ高さ40センチというような、縦長というよりは筒型ですが)。きれいな球状の株立ちになりやすいです。

バナナミントが春に芽が出てきません

Q:少し前にバナナミントとグレープフルーツミントを注文した者です。グレープフルーツミントは順調に育っていますが、バナナミントはまだ芽が出ません。もう少し暖かくなってからなのでしょうか?07.3.7 兵庫県N様

A:ミントの仲間の多くは株元に越冬芽を作った情態で冬を越すのですが、バナナミントやいくつかの種類は地上部は完全になくなります。
また、こういったタイプのミントは春の新芽が成長を始める時期がやや遅く、当地ですと4月半ばぐらいになっています。
実際に現在(3月初め)無可温のハウスの中のポット苗でも全く地上部は現れておりません。能勢様の地域も当地と気温の差はそれほど大きくないと思いますので発芽にはまだしばらくかかると思います。いましばらくお待ち頂けますようお願い致します。

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