地植えにチャレンジ・準備編が完了して一週間ほどが過ぎました。間に雨も2度ほど降りましたので土も落ち着きました。定植も差し支えないでしょう。小動物の足跡も見えますが気にせずGO!
作業に必要な道具
今回はウネを作りますので、クワがあると良いでしょう。シャベルでもできないことはありません。植える際にはスコップ(移植ゴテ)は是非必要です。ほかに散水用品。以上は、地植えにチャレンジ・準備編で説明済みですね。また、植える苗が無いと話になりません。今回はコリアンダー(シャンツァイ、パクチー)の苗を使います。ここ松江ですと、コリアンダーは今の時期(11月)から、春、暖かくなる前までに植えると大株になり、葉もたっぷり収穫ができます。寒さも全然平気です。
ウネづくり
水はけを良くするために、ウネを立てましょう。もともと地面から高さのある花壇や斜面のように水はけが非常に良い場所などはウネを立てる必要がない場合もあります。また、グランドカバーのように平面に広がらせたい場合は地面を平らにならします。
鎮圧
ウネを立てただけでは、土がフワフワし過ぎです。土を締めるために圧をかけます。クワなどでポンポンとたたいても良いですし、足で踏んで締めても良いと思います。
これぐらいの長さですとあっという間ですが、長いウネになると忍耐がいります。根気づよく行いましょう。また、ウネの両脇も軽く押さえておくと良いでしょう。
植え場所の決定
植え込む場所を決定します。特に、株間は重要です。狭すぎると後で株を移植する必要も出て来ますので、気持ち広めのほうが良いでしょう。葉が広がるスペースでもあり、地下で根が広がるスペースでもあります。広めにすると株も大きくなりやすいです。
これは悪い例です。苗は小さいものなのでつい株間を狭くしがちです。これでは大きくなりませんし、コリアンダーのように移植を嫌うものは後で植え直すことも困難です。(ちなみに、コリアンダーは種子を直播きして育てることもできます。その際にもこまめに間引きをして十分なスペースを取るようにしましょう)
苗の準備
定植前に根の状態を確認しておきましょう。写真のように白い根が出ているようなら、根を崩さず、そっと植えてやるようにしましょう。もし、黒かったり、焦げ茶色の根がぎっしり詰まっていたら、少し根をほぐしてやると良いでしょう。
鉢植えに比べて、強い日差し、強風や大雨、天気の急変などで環境が変わりやすい地植えの場合、早く確実に根付かせる必要があります。根の負担を減らすため、地上部を1/3程度剪定して葉の数を減らしてやると安心です。葉から蒸発する水分を制限されますので、水切れの恐れも減ります。鉢植えの際にもお勧めです。ただ、丸坊主にしてしまうと光合成をする場所が無くなってしまいますので剪定は適度に。
剪定した後です。せっかくですので剪定した葉はお料理などに使いましょう。
定植
場所が決まったら、定植穴を掘って、植え込みます。このとき大事なのが植える深さです。高すぎて、根が露出するのも良くないですし、深すぎは蒸れなどの原因になります。土の高さと苗の表面の高さが水平になるように丁寧に行いましょう。
これは高すぎで、根が露出してしまいます。
これは低すぎです。土を寄せると新芽が埋まってしまいます。
調節してちょうど良い高さになりました。
周囲に土を加えてならします。ぎゅうぎゅう押さえなくても大丈夫です。
水やり
たっぷり水やりします。畑だからといってホースで水やりしてはいけません。穴が空いてしまいます。
一度水やりしたあと、周囲の土を軽く掘ってみましょう。少し前に雨が降っているので土は湿っていますが、先程やった水は思ったより浸透していません。少し置いてもう一度水やりしておきましょう。雨の前ならなお安心ですね。
(補足)支柱など
背が高いハーブや、風が強い場所などは支柱をします。支柱側はしっかり、枝のほうは軽く結ぶようにしましょう。夏場は寒冷紗などで日よけをしたり、初夏のバジルの植え込み時には風よけをしたりすることもあります。これらの作業については後日また詳しく説明いたします。
確認
数日経ったら傾いていたり、根が露出していないかなど再度チェックしておきましょう。植えたからと言って、すぐに成長が始まるわけではありません。時期にもよりますが一週間から10日ぐらいすると新芽の伸びなども目に見えてくるでしょう。気温が低い時期はもっとかかりますが、ゆっくりとした成長は丈夫な株を作ります。焦らず待ちましょう。
いかがでしたでしょうか。もし、まだ良く分からないことがあるという方のためには初心者の方専用ホットラインをご準備いたしております。ご質問等お気軽にお寄せください。