
プラグ上げをするメリットや理由
ハーブの種子の中にはとても小さくて埃のようなサイズのものもあります。アサガオの種ぐらいあるボリジのような種子はどちらかといえばかなり大きい方です。
小さい種子から発芽する芽はとても小さく、また根もとても繊細です。
ごくちいさな種子をそのまま定植したり、ポット上げしてもうまく根付かないことがあります。
そのため、一旦プラグに移植してもう少し成長させ、根が充分に大きくなってからポット上げすると良いでしょう。また、丈夫な種類はそのまま定植することもできます。
また、移植を嫌う種類を除くと、株に刺激を与えることにもなり、成長を助長させます。
今回は、春に蒔いたルーを使ってプラグ上げをしてみます。

準備
プラグ

プラスには、穴のサイズがいろいろありますので、使いやすいものを選びましょう。最初は少し大きめの方が作業しやすいでしょう。また、市販されているプラグは一枚に穴が200空いているものなど、数が多いですから使いやすいサイズに切って利用すると良いでしょう。
プラグ用の土

プラグ用の細い用土が良いでしょう。当店の挿し木、種蒔き用土もおすすめです。
割り箸など
作業をするのに、先の細い割り箸や鉛筆があるとスムーズにいきます。ピンセットで行うこともありますが、指と細い割り箸などの方がダメージが少ないようです。
作業
土を入れる

まず、プラグに土を入れます。全体に均一になるようにします。

軽く指で押さえて、鎮圧します。

土を安定させるために水をかけます。ジョウロで優しくやると良いでしょう。
プラグの下の穴から水が出てくるぐらいが良いです。
ジョウロで水やりをすると、土が足りないところもわかります。必要なら追加しましょう。
移植用の穴を開ける

2,3分して、土が落ち着いたら、移植用の穴を開けます。割り箸や鉛筆などで開けると良いでしょう。

大きさや深さは、プラグ上げする苗の根の状態にもよりますので加減してみてください。
移植

発芽した株を、根を傷めないようにそっと掘り上げます。

丁寧にほぐして一株ずつに分けます。


先の細い割り箸などで、丁寧に穴に入れていきます。周りのプラグ用土を軽く株元に乗せるようにしておきます。あとで水やりをするので、軽くで良いでしょう。

水やり

ジョウロで再度水やりを行います。今回は、株の周囲の土を安定させるためですので、軽くかければ大丈夫です。
管理
しばらく(2,3日から一週間)は直射日光の当たらないところにおきましょう。その後は徐々に日光に当ててやるようにして成長を待ちます。
成長し始めて、プラグの底から根が出てきたり、軽く引っ張って抵抗があるようになったらポット上げ、定植を行います。
いかがでしたでしょうか。もし、まだ良く分からないことがあるという方のためには初心者の方専用ホットラインをご準備いたしております。ご質問等お気軽にお寄せください。
